
襟足の抜け毛に悩んでいる方が近年増えているといいます。
多くの場合薄毛は頭頂部や前の方に出てきますが、場合によっては襟足に症状が出ることがあるんです。また、襟足の抜け毛は男性だけではなく女性にも症状が出る場合があります。
生活習慣や食習慣を見直せば改善することができるので、抜け毛の原因や治し方を一緒に見ていきましょう。
一般的な薄毛と襟足の抜け毛の違い

最近は薄毛はagaと呼ばれていて、男性ホルモンの異常により髪が細くなり、抜けやすくなる病気だとわかっています。頭頂部には男性ホルモンと結びついて髪に悪さをする成分が集中していて、男性ホルモンが遺伝で少なかったり、年齢で減少するとこの成分が原因で薄毛が目立つようになります。
体質によってこの成分が前髪に集中している、頭頂部に集中しているなどの違いで薄毛が目立つ場所が変わってきます。襟足にはこの成分がほとんど見られないため、男性ホルモンの異常による症状が出る人はあまりいません。
ほとんどの場合、襟足の抜け毛は髪に悪い生活習慣、食習慣が原因で起きています。また、髪に悪い生活習慣をしていると薄毛が始まったり、薄毛の進行が早くなる危険があります。襟足の抜け毛の場合は生活習慣を改めれば改善しますが、薄毛の場合は食い止めたり進行を遅らせることしかできず、一度抜け毛が始まると自然治癒はあまり期待できないそうです。
気になる襟足の抜け毛を改善するのはもちろん、髪の健康を守るためにも、髪に悪い生活習慣はどのようなものかを知っていきましょう。
襟足の抜け毛の原因
襟足の抜け毛の原因として考えられる習慣は数多くあり、生活習慣、食習慣、ストレスによるものなどが挙げられます。どれも髪にとってはとても重要なもので、知らず知らずに行っていた習慣が髪にかなりのダメージをあたえていることがあります。
髪にダメージをあたえる悪い習慣をさらに詳しく見ていきましょう。
頭皮が荒れている
頭皮はデリケートで、ちょっとした刺激で荒れてしまうことが多いです。夏場に汗をかいたり皮脂が多く溜まると毛穴が詰まってしまい、炎症が起きて頭皮が赤くなったり痛みが出てしまうことがあります。襟足の抜け毛や薄毛は予兆として頭皮が脂っぽくなったり、フケやかさぶたが出るという症状が起きると言われています。
汗をかいたらなるべく早く洗い流して、揚げ物の惣菜など油っぽい物を控えることが有効です。また、強い日差しの中で外に長時間いると頭皮が日焼けすることがあり、これも炎症の原因になります。外に出る時には帽子などを被っていきましょう。
薬剤が悪影響になっている
髪に関わる薬剤が頭皮に悪影響をあたえている場合もあります。カラー、パーマ、脱色などをしていると、薬剤の成分によって髪と頭皮に大きなダメージがあるそうです。近年は薬剤の成分が改善されてきているとも言われていますが、何度も髪の手入れで薬剤を使っているとダメージも蓄積していってしまいます。
シャンプーの成分
汗をかいたら頭皮を労わって洗い流すことが大切ですが、使っているシャンプーが髪のダメージの原因になっていることもあります。シャンプーの多くはボディソープよりも洗浄力が強いですが、これは『石油系界面活性剤』という成分が含まれているためです。
この成分は台所用の洗剤にも含まれているもので、頑固な脂を一度に取り去る力があります。台所では大活躍する石油系界面活性剤ですが髪には刺激が強いです。脂は多すぎても毛穴を塞いでしまって抜け毛の原因になりますが、少なすぎても頭皮が乾燥して抜け毛が起きてしまうんです。
また、シャンプーの中にはシリコンが含まれている物もあります。髪をコーティングしてキューティクルを守る、髪をツヤツヤにする、枝毛を防ぐ、指どおりを良くするなど綺麗な髪のためには欠かせないシリコンですが、シャンプーを洗い流すのが不十分だとこのシリコンが毛穴を塞いで炎症が起きてしまいます。
また、シリコンが使われていないシャンプーでも流し方が足りないと雑菌が繁殖して炎症の原因になります。
抜け毛が気になる場合はシャンプーの成分をしっかり確認して、しっかり流すようにすると安心です。
睡眠、食事などの生活習慣

髪の健康にとって睡眠、食事などの生活習慣は切っても切り離せない重要なものです。他でどんなに気を付けていても、生活習慣が乱れていると抜け毛や薄毛を防ぐ頭皮の力が無くなってしまいます。睡眠不足は美容の大敵ですが、髪や体の健康にもかなりの悪影響があります。
2日、3日と徹夜に近い生活が続くと、髪のツヤがなくなって薄くなってしまい抜け毛も増えます。髪の健康や男らしさに関わる男性ホルモンの分泌もストップしてしまい、薄毛が進行したり目立つ原因にもなります。また、睡眠不足が続くと脳の働きが大量の飲酒をした後のように鈍くなり、考えがまとまらなくなってしまいます。
長期間この状態が続くと脳にダメージがあると言われているので、髪と脳の健康のためにも睡眠をしっかり摂りましょう。食事で髪にいい栄養を摂ることも抜け毛の対策には重要です。細胞を作って髪を作る手助けもするアミノ酸とタンパク質、体の機能を整えて髪を作る機能も正常に保ってくれるミネラル、栄養の吸収を良くするビタミン類などが髪には有効になります。
卵、納豆、鳥肉などにはタンパク質、牡蠣やナッツ類や海藻にはミネラル、レバーや各種野菜にはビタミンといったように、髪に有効な食材があるので積極的に摂っていきましょう。
ストレス
病は気からともいいますが、ストレスが抜け毛の原因になることもあります。人の神経は非常に繊細で、強いストレスを感じると代謝が悪くなったり、なにかしらの機能が落ちたり、睡眠の質が悪くなるといった症状が表れます。
髪の成長にも悪影響が出て髪の一本一本が細くなったり、充分に毛が伸びないうちに抜けるようになるなどの症状が出ることもあるため、ストレスは馬鹿にできません。日常のサイクルで嫌なものはなるべく遠ざけて、神経を鎮めて生活することが大切です。
髪型
男性でもオシャレをすることが当たり前になってきましたが、髪型によっては襟足に負担がかかってしまうことがあります。髪の後ろが引っ張られる髪型にしていると、引っ張られた部分が細く、薄くなって一時的に薄毛のような状態になってしまいます。
同じ髪型をずっと続けていると起きるようなので、時々イメチェンをすると改善されます。